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ダムド・ファイルっていろんな意味で
かなり本気だと思うんだ

051101


エクソシスト3


レビュー
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Heck yeah baby-ee keep them coming!
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1990年/米、監督/原作/脚本/ウィリアム・ピーター・ブラッティ、出演/ジョージ・C・スコット(キンダーマン警部)、エド・フランダース(ダイアー神父)、ジェイソン・ミラー(患者X/カラス神父)、ブラッド・ダーリフ(双子座殺人鬼ヴァナマン)、スコット・ウィルソン(隔離病棟医テンプル)、ナンシー・フィッシュ(看護婦)、ニコール・ウィリアムソン(モーニング神父)、リー・リチャードソン(神学校学長)、他

1990年深夜のジョージタウン。その視線は静まり返った街路を見渡し亡羊と夢想する。近づく黒人少年の手には薔薇の花。「私は高い階段から落ちる夢を見る」・・・チューブラー・ベルズ。1から17年、原作者による3のオープニングである。

港で12歳の黒人少年が惨殺される。捜査に乗り出したのはマクニール家の事件にも関わったキンダーマン警部のチームだが彼は老い部下にも覇気が無い。少年は筋弛緩剤を投与され意識がある中解体されたのだ。彼はやり場のない怒りを親友のダイアー神父に打ち明けるが、ダイアーはダイアーで事件以来いまだに孤独、本来の明るい性格とユーモアにも疲れが見える。

そんな中、懺悔室で神父が惨殺される。が、礼拝堂の壁際に設置され狭い個室となっている懺悔室は信者が安易に危害を及ぼせる状況ではない上、キンダーマンはある共通点に気づく。遺体に15年前に処刑された「双子座殺人事件」の犯人が残したものと同様の「印」が残っていたのだ。印とは犯人しか知り得ず特定のカギとなった双子座のマークと切断された指である。

第三の殺人はダイアーが犠牲となった。犯人は検査入院していた彼の体から一滴残らず血液を抜きサイドテーブルの上にカプセルに詰め整然と並べたのだ。彼の死亡推定時刻に病室で目撃されたのは認知症の老婆だったが当然彼女にその作業は不可能だろうし遺体には再び例の印が残され壁には彼が大好きだった映画のタイトルが血文字で描かれていた。「素晴らしき哉我が人生!」。

殺人現場となったその病院の精神科病棟に老婆を訪ねたキンダーマンは、隔離病棟の拘束服の男が自分を呼ぶ声を聞く。男は患者Xとされ17年前カラス神父が階段から転落して死んだまさにその夜、運河を彷徨っている所を発見され、以来ずっと意識が無かったものが最近ようやく意識を取り戻し狂暴になり「双子座殺人犯」を自称しているのだという。改めて面会したキンダーマンは言葉を失った。それはまさに亡くなったカラス神父その人だったのだ。・・・

1の原作者でもある監督により1のイロモノ感を徹底して排除し2のように脱線することも無く淡々と描かれた続編。「双子座殺人犯」となってカラス神父の体に出現するブラッド・ダーリフの泣き男っぷりには感動さえ覚える。また「天国ステーション」の天使たちやがなり立てる老婆、天井を這いまわる老婆、大バサミを軽々と使いこなす老婆など婆使いにも感動する。1から継承されたキャラクター、徹底した神への冒涜、生死感、1と絡み合う言葉遊び、キーワード、アイテムとどこをとっても、1のファンなら余すところ無く楽しめる1本である。
by まいる HOME




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