今夜は彼に両手いっぱいの白い花束 身体中のあちこちが、思いもよらない方向に少しづつ狂っている。
その骨の軋む音が、耳の奥に直接響いてくるようだった。
何の温かみもないベッドは、奏さんの流した血で一杯だった。

「奏さん、」と呼んだ。
「奏さん帰ろう。こんなとこ、早く出よう」
「邦彦くん」
セスが僕の肩に手を掛けた。

「僕、奏さんと、帰るから」
「何言ってるんだ」
こいつはいったい何言ってるんだ!
奏さんは僕と一緒に帰りたがってるじゃないか!

・・・

建築家<奏>と専門学校生<邦彦>、奏の同僚<セス>の ラブストーリー。
まだCADが普及していなかった頃の古い作品です。

この小説は、相方ミキのサークルより製品版が発行されております。
そちらには彼女のイメージイラストも添えられており
作品的にも充実している事などを含め
いかなる場合においてもコピー、転載は固くお断り申し上げます。

なお性的な描写が過分に含まれているので閲覧は大人の方に限らせて頂きます。

*チェックをはずすと閲覧できません

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