えーと・・・やっぱり今日は帰ります(^^;

鴬司(おーじ)さんの体験

「パパ」

(1999年9月7日)


さてさて。 いかにもインチキ臭い話なので、信じてくださいとは云いません。
少なくともわたしにとっては、間違いなく本当の話です。

3年ほど前の初秋のことです。わたしは脱稿直後の脱力感により、畳の上で大の字になっていました。
いつもならすぐに眠くなるはずなのに、その日はちっとも睡魔がやって来なかったのを覚えています。

別に眺めてても面白くない天井を見ながら、次の作品のプロットなんかアタマの中で組みたててたりしていました。
そしたら、「いつもの」がやって来たんですね。
全身にずっしりかかる圧力。
人と比べたことないので、金縛りと云いきれるかどうか定かでないのですが。

実は中学生のころ、アパートでひとり暮らしをしていたわたし。
ほぼ毎晩、このような目に遭っていたので、別段、怖くはないのです。
ただ、「重いよ。早くどいてよ」ってカンジで。

しかしその日のソイツはしつこかった。なかなか拘束を解いてくれない。
こっちはトイレに行こうかと思っていたところなので、少し腹が立ってきました。
仕方がないので、わたしはパパを呼ぶべく大声を上げました。
何度も何度も「パパ」という言葉を連呼しました。

やあやって、階段を降りる音。
扉が開く音。
頭の上で、人が座る気配。
「なんとかして。動けんのや」わたしが云うと、
パパらしき人影は、「そうか。どうしたんや?」と、わりあい平然としていました。

おや?と、わたしは思いました。
「動けない」と云っている娘をじーっと見下ろしているばかりの親って、へんですよね。
ぎしぎしする首を伸ばして視線だけでソイツのほうを見ると、キチンと正座なんかしてました。
笑いそうになったのですが、失礼かと思って必死で堪えました。

それ以前に、なんともムリのある作り声。
間違いなく、ウチのパパなんかじゃありません。

「あんた、パパちゃうやろ?」

わたしが云うと、ソイツはくすくす笑い始めました。

「なんで判ったん?」

そりゃ判るわ!!!と、叫んでやろうと思ったときには、呪縛は解かれていました。
振り返りざま跳ね起き、畳に両手を着いたわたしは、閉じた扉と向かい合っているだけでした。

いったい、なにしに来たんでしょうね。
気の弱いパンピーからかって、楽しかったんでしょうか。
それ以来、わたしは二人組の少年幽霊に付きまとわれることになります。
その幽霊くんたち、こないだ、ツレのところに遊びに行ったそうで・・・
「おまえ、俺の家に忘れ物して帰ったで」などと云われてしまいました。

この話、親にしかしたことなかったんだけどなあ。
今でも彼ら、わたしの側にいるそうです。


えーと・・・やっぱり今日は帰ります(^^;


ペコ(●^-^●)さんの体験"

「霊感」

(1999年9月7日)


むむっ・・なにやらコワイ話で盛り上がってますね〜。
んでは、私も一つ、、、といっても、あんまり怖くないんですが^^;

うちのダンナなんですけど、人よりちょっと霊感が強いみたいなんですよね。
なんでも生後1ヶ月ほどの時高熱が出て、死にかけた事があるんだそうです。
たぶん心臓とか停止しちゃってたのでしょうか。お医者様も諦め、お坊さんは鐘まで叩いたんだそうです。

その時なんでしょうね、「幽体離脱」を体験したのは・・・。
座敷の上の方から、集まっている親戚やお坊さんの頭を見ていたんだそうです。
でもその後しばらくして息を吹き返し、現在に至っております。
さて、次は私も側にいたので間違いない話です。

小正月もちかいある日の夜中、隣りに寝ていたダンナが私を揺り起こすんです。
なんだぁ?と思うと「枕元に誰かいる、怖いからこっち来て〜(はぁと)・・・じゃないっっ! こっち来てぇ(><;)」
え〜、誰もいないじゃん、風の音じゃないの?とか思いつつそのまま眠りにつきました。

翌朝、早々にかかってきた電話に出たばあちゃんは「えっ・・・」といって絶句、ヘナヘナと座り込んでしまいました。
なんと、ばあちゃんの実家のおばあちゃん(ばあちゃんの兄の嫁にあたる人ですね)が、夜中に心臓マヒで亡くなったとのことでした。
本当に突然の事でした。

そのおばあちゃんからは、うちのダンナも子供の頃よく可愛がってもらったんだそうです。
うちのばあちゃん、その年はお正月にまだ実家に年始に行っておらず、亡くなったおばあちゃんの方からこっちに来ちゃったのではないか・・・とみんなで話していました。


えーと・・・やっぱり今日は帰ります(^^;


しんざえもん=ながえさんの体験

「幽霊ビル」

(1999年9月10日)


おひさでし。
長〜い夏休みがようやく終わってホッとされていることでせうね。
おやじ32号さんの超こわ〜い話面白かったです〜。

怖い話には目の無いワタクシ。HP始める前までは、怪談話サイト巡りが日課でありました。
で、居並ぶ怖い話に混じってワタクシもひとつ。

  以前働いていたソフト開発会社でのこと。
営業を含め、10名弱しかいない小さい会社で、朝、営業さんが出かけたら私は一人、電話番兼事務員で留守番してたらいいようなのんびりした状態でした。

一つの大部屋を仕切りで区切って、行き来できるようになっていました。
片方は客の応接室を兼ねており、もう片方はパソコンのあるいわば電算室。
どちらの部屋にもドアが設えて有り、外から入れるようになっていました。

留守番をしていた私は、夕刻ドアの開く音と聞き慣れた靴音とがするので電話を受けたメモを手に立ち上がり、「お帰りなさい、電話有りました〜」と仕切りの間から隣の部屋に行ったところ、誰もいないんです。
確かにドアの開く音と営業さんの靴音がしたのに。
その瞬間、辞めていった先輩から聞いていた話を思い出してゾッとしました。

『ここ、でるよ・・・靴音とドアの開く音がするねんで』

うわわ、うそー、マジ出たんかいな〜??
その後・・・何度も夕方になるとその音が・・・決まって営業さんの戻る時間帯に。
ハッキリ言って、とんとそういうシロモノには縁のなかった筈の私にも聞こえました。
で、普通ならビビりまくって終わるトコなんですが、ヤケになった私は音がする度に返事しました。

「お帰りなさい、今日は早かったですね〜!!」

・・・それを繰り返しているうちに『彼』は出なくなりました。
納得しちゃったんでしょうかね・・・。
ちなみにそのビルの有った辺りは、戦時中には空襲でかなりの死人が出たところだそうな。
数年前に通り掛かりましたがそのビルは以前通り健在でした(笑)
そのビルの管理人のじいちゃんは元気なんだろうか?
その幽霊の出るビルをいつも元気に巡回してましたけど・・・(最上階にお住まいでした)


えーと・・・やっぱり今日は帰ります(^^;


蘭堂 竜さんの体験

「川崎方面のコワイ話」

(2001年8月17日投稿/2007年2月15日改訂)


うん。私も川崎駅は散歩コース。でも会うのは何時も年2回のコミケ...(爆笑)
眼鏡橋の所なんか、『夜中下の国道走ってると上の橋から突然白いモノが落ちて来る』って有名だしね。
慌ててブレーキ掛けて降りてみても何もないんだけど...だから真下の国道の所にお地蔵様が立ってる。
私の叔父さんも、そこの立体交差で真っ昼間にメット詰めのなま首落ちてこられて、 ボンネットへこまされたりしてました....う〜ん。事故が多いらしいからな〜。あの辺...
でもそこの橋の下、お地蔵様の横はこの辺り唯一のわき水場所。美味しいらしい。・・・けど、私は飲む勇気有りませーん...^ロ^u)

そう言えば日吉で飲んでた時、最終終わっちゃって仕方ないから駅からちょっと歩いた所に有る団地近くの公園で話ししてたらゴルフクラブ持ったオヤジに追い掛け回された....(笑)あれも怖い体験だったよー。

15年くらい前、週末に高校時代の先輩とその同僚6〜7人と某東横線沿線の日吉駅近辺で飲んでいた時の話。
女性ばかりで話も盛り上がっちゃって、そのまま茶店へなだれ込み2次会に突入、気がつけば東横線の最終は出た後だったんだ。
まあでも地元の人や実家住まいのもいて大人数だし、仕方なくその辺りを皆でブラブラしながらその子が住んでいるマンションの方に歩いてくと、途中工事中で家が一軒も無く所々に外灯がポツンとあるだけの両脇に草がぼうぼう生えてる細くて暗い道があったの。
その道を見た時、なんとなくイヤな感じはしたんだけど、単に暗いだけだと思って、そのままみんなと話しながら歩いてったんだよね。

ところが何本目かの外灯にさしかかった時、ボンヤリとした黒い人影みたいなモノが立ってるのに気づいちゃってさー。

初めは誰か人が立っているのかと思ったんだけど、それは私と霊感のある先輩の2人にしか見えないらしくて、他の人たちはぜんぜん気づかないでどんどん歩いてっちゃうんだよね。でも見える私らは、その影がなんとなくこちらを見てる気がして鳥肌もんだったんだけど、ソレはそこから全然動く気配もなくてその時は何事も無く通り過ぎたんだ。

まあ多少引っ掛かる事もあったけど結局何もなかったわけだし、そのままみんなと話しながら、先輩の同僚が住んでるマンションの入り口近くの小さな公園についてから、またベンチに座って近所迷惑にならないようみんな小声で話し続けてたんだよね。

どのくらい時間が経ったかなぁ。
ふと気が付くと、マンション方向から壮年のオヤジが歩いて来るんだよね。
初めは散歩か会社に行くのかと思って誰も気にしなかったけど、どう言うわけか真っ直ぐ私達の方に向かって歩いて来るんだよ。

それが。手にゴルフクラブ、もっててさぁ...

何となくみんなブキミに感じて、立ち上がって公園から出ようと移動し始めた時、突然、そのオヤジがゴルフクラブを振り上げて足早に近付いて来たんだよね。

うわ、来るッ!と全員いっせいに思ったんだと思うけど、みんな慌てて走り出しちゃって。
でも走り出す瞬間、チラッと振り返ったら、オヤジの後ろに先に見たボンヤリした黒い人影があって、「あ!あそこに立ってた黒い影だ!」って思ったんだけど、その影よく見るとうっすら笑ってんだよね。

その時、私ピンヒールはいてたんだけど、そんなことも忘れて必死で走って、来る途中にあった交番に駆け込んで事情を説明して、お巡りさんと一緒にその公園まで戻ったんだけど、もう誰もいなくてさぁ。

そのあと、駅へ向かう道でその霊感のある先輩と確認したんだけどね。
走り出す直前にオヤジのうしろにボンヤリした黒い人影が(何故かあの時の影だと二人共思った)いた事も、顔も何も判らない影なのにうっすら笑っていた事まで一致しててさあ。

帰る途中、あの道をもう1回通ったわけだけど、影も何もなくて。
結局何だったんだろうね、あの影。


えーと・・・やっぱり今日は帰ります(^^;


maniさんの体験

「作業着姿の男」

(2001年8月20日)


私が小学低学年の頃の話です。
確か週末、土曜日の夜。ほかの兄弟の年が一回り近くも上だったので、私以外の家族は、テレビで「ひょうきん族」を見ていた記憶があります。
私の部屋は電気が消されて真っ暗。でも、すりガラスからはリビングルームの光が薄く漏れています。
聞こえる「がっはっはー」という家族の笑い声。
「うー、私も見たいのに(;;)」と悔し涙を飲み一人さびしく床に着きました。
数時間経ちました。ふと目を覚ますとまだテレビを見ている様子の家族。時たま笑い声が響いてきます。

その頃の私の部屋は壁の大部分を占めるサッシの窓があり、昼間はそこから洗濯物を干したり、所謂ベランダのような役目の場所でした。
カーテンもなかったので朝日が差し込むと部屋全体が明るくなり、深夜車が通るとヘッドライトで多少光も入ってきます。

その窓に足を向けて当時は寝ていたのですが、その日に限ってなぜか薄暗い。
リビングルームの電気の明るさでなんとなく薄暗いのかな?
でも、なんでこんな時間に目が覚めたんだろう・・・とぼんやり考えていたら、外から、急に大きなクラクションと共に、部屋全体がゆれ始めました。

あれ?大型トラックでも通ったのかなあ?
でも、こんな夜にあんなクラクション鳴らさなくてもいいのに。迷惑だなあ。
それにしてもでかいトラックだぞ! こんなに部屋がゆれてるじゃん! と半分私はいらつきながらぼぉーっと考えていたその瞬間。

そのサッシの部分がオレンジ色に光り、その光と共に作業着姿をした中年男性の顔がサッシの上半分一杯に見えました。
ぎゃっ。誰なんだ?なんなんだ?と思った瞬間、大型トラックらしき車の爆音と光は消えて行きました。

あれほど大きな音だったし、こんなに家も揺れてたから、家族も聞いたんだろう。と思い、飛び起きて家族のところへ走りました。
「ね?ね?今、すっごい音しなかった?ぶっぶーって!!!」・・・・・・。
家族はきょとんとした顔をして、「え?そんな音しなかったよね」と顔を見合わせてしまいました。
それ以上は私の見間違い、聞き間違いだと思い、話はしませんでしたが、大人になってからその話を再びしたところ、「え?そんなことあったっけ?」とすっかり家族は忘れていた様子です。でも、私は初めての霊体験?だったので忘れられないでいます。


えーと・・・やっぱり今日は帰ります(^^;


maniさんの体験

「後ろの正面」

(2001年8月20日)


高校生の時、バスに乗っていた時の体験です。
席につくと、前の席には少年が。その少年は多少挙動不審で、ぶつぶつと一人で何かをつぶやきつづけていて、様子がおかしかったのですが、そこで私が改めて席を立ってしまったらその少年にも失礼だな。と思い、気にせずに席に座りつづけていましたが、バスが発車するとその少年が後ろを向いて何やら話し始めたのです。
でも、言葉や内容は支離滅裂で意味がわかりません。周りに座っている人たちも「関わりたくないから」というような感じで無視をしていました。

私も、「うー、わからないよぉ(;;)」と言うわけにもいかなかったので、無視を決め込んでいました。
すると私に飽きたのか、その少年は前を向きなおし、また独り言を言い出しました。
良かった。飽きてくれたのか(TT)。とほっとした瞬間でした。

彼の頭の部分に青ざめたやたら痩せた男の顔がぼんやりと浮かび、その男性がにやりと口元だけをにやつかせ、私に笑いかけてきたのです。
実際の少年の頭(顔)は前を向いたままです。

ひゃ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜(><)。と目を閉じて、開けた時にはその男は消えてしまっていました。
その瞬間、私は席を慌てて立ち、出口近くのつり革につかまったのですが、それからはその少年の姿を見ようとは思いませんでした。

運良く降りる予定のバス停につき、ほっとして、バスを降りたら、その少年、同じバス停で降りたんです。
うわ〜。少年よりその後ろについている男の方が怖いんですけど〜(TT)。と思いきり早歩きをしてその場を立ち去ろうとしたら、後ろからその少年も、「ねーねー!」と走ってついてくるではないですか!

そこの通りはちょっとした商店街になっていて人通りもある場所です。なんとか、人にまぎれて走り去ろうとした時にその少年に私は確保されてしまいました。
相変わらず、あの顔はにやりにやりと私のことを眺めています。それも、その少年の肩の上で。

「もう、いい加減にしてください!」
私が思いきり怒鳴るとさすがに通りすぎの顔も知らないおばちゃんが、「ちょっとどうしたの?様子が変よ!」と私に声をかけてくれました。その瞬間、緊張した糸がぷつりと切れ、「すみません、追いかけられちゃって!」と説明になってない説明をすると、そのおばちゃんは「ちょっとこの子様子が変だから早く走って逃げなさい!」と怒鳴ってくれたのです。

その時、その少年も「あれ?なんでおいらここにいるんだ?」ときょとんとした顔をして足を止めたのです。
私は「ありがとうございます!」とおばちゃんに一言叫んで一目散に走ってその場を逃げました。
一体なんだったんでしょう?あの顔は。


えーと・・・やっぱり今日は帰ります(^^;


まいるの体験

「半分、ない」

(2001年8月19日)


時間は夕方から夜に微妙に暮れていくようなそんな時間だったと思います。私は恵比寿にある某バス停でバスが来るのを待っていました。
その日は確かボーナスだか給料日だかで、でも当時遅刻魔だった私は思ったように金額がのびず、一生懸命やってるのにという気持ちと、のびなくて当然という諦めと失意と、なんだか気持ちはどん底なのに、待ち時間の途中まで同僚の女の子がいっしょだったりして、それでも作り笑顔で笑っていた事を憶えています。

そのバス停は交差点の角にあって、ちょうどはす向かいに八百屋がメインのスーパーが見えるのです。
窓ガラスは当時流行り始めたコンビニ風の素通しでしたが、やはりそこは下町で明かりは蛍光灯でも今のような明るい白色ではなく、どこか猥雑な感じのするお店でした。

角にあるためかそこにはいつでも客がいて、私たちもよくお昼のお惣菜やおやつを調達していました。特に時刻は夕暮れ、店内は買い物客が数人品物を手に取りつつせわしなく動き回っていました。
バス停からは、ちょうど窓側にある棚が邪魔をして、客の顔は確認できません。頭頂部だけが見えるのです。

ふと気がつくと、中で一人、ものすごく背の高い客がいたんですね。
恵比寿といえば隣に広尾があり、当時から外国人を見かけることは少なくありませんでしたが、そう考えたとしても棚からまるで頭一個分が上に出ているのです。・・・というか、首から上が棚の上ににょっきり突き出しているといった方が正解かもしれないその高さは、天井に届かんばかりであまりに高すぎる。

それまで他の客の頭を、目で追うとはなしに追っていたのと同様に、私はその首から上が突き出た頭をじっとバス停から見ていたのですが、他の客がせわしなく動くのに、その頭だけがやけにゆっくりと動いているのです。

これはどこかがおかしい、と思った瞬間、完全にその頭から目が離せなくなってしまったんですね。
バス停とその店の間にある道路は片側3車線くらいあってかなり広いし、時間はもう既に夕暮れイから夜に移り終わっていて、辺りは路側灯だけの光だけなのにも関わらず、店内に浮かぶその首その横顔だけが鮮明に見える。

うわ、まいったなぁ、見ちゃうかもなぁと思った時でした。
それまで真横を向いていたその首がゆっくりとこちらに向かって回転し始めたのです。 周りには別のお客も何も無いかのように動き回っているのに、その首だけがまるで私の視線を察知したかのように、こちらに向かってゆっくりと。

一瞬、なぁんだ、やっぱり背の高い外人さんじゃない?と思いましたが、当時から目の悪い私は、どうせならしっかり顔を見てやろうと、じっと目を凝らしたのです(やめりゃいいのに;;)。が、その顔は、まるで「漂流教室」で一緒に異次元に飛ばされた殺人犯のように、顔の縦半分がすっぱり無いのです。

その時それが笑っていたかどうかはわかりませんが、うわー!無い!無い!無い〜(>_<)!と叫びだしそうになった瞬間、私の視線を到着したバスが遮って止まったので、行き先も確かめずに飛び乗りました。

たくさんの恐怖話を聞いたり読んだりしているものの私には霊感や金縛り体験というものはまるでなく、今まで過ぎてしまえばあれは現実だったのか悪夢だったのかという事がよくありますが、これはそのどちらかが今でもよくわからない唯一の恐い体験です。


雷神明さんの体験

「幽体離脱」

(2001年9月14日)


小さい頃からホラー好きな臆病者な私ですが、折角なので私の体験話(あんまり怖くないかな?)(^^;)も聞いてください。

私が小学5年の時のことです。
私は高熱を出し、脱水症状にまでなりかけ、いつも騒がしい私は苦しいと言っても冗談だと思われ、そのまま眠りにつくまで苦しんだのですが、しばらくして身体がやけに楽になったなぁと思い、起きあがろうとしましたが、よく見ると身体が宙にあって、下を見下ろすと母と妹が話していました。

そこは私が寝ていたはずの子供部屋ではなく台所のようで、私は暫く二人の会話する姿を見降ろしていました。「そろそろお姉ちゃん起こしに行って。おかゆ作ったから。」と母が言い、妹が返事をしています。
やばい!!と思い、私は下で妹が子供部屋へとたとたとかけていくのを見ながらも、先に部屋に戻りベットを覗くと自分が寝ています。
どうにかして戻ろうと必死でしたが、しかも当時幽体離脱というものすら知らなかったのに何の疑問も感じないまま、寝ている自分が本体だと確信していました。

「お姉ちゃん起きて〜。」

その声にがばっと私は起きました。妹の呼び声でどうやら戻れたらしいのです。
夢だったのかと思い、私は台所へ行き、母と妹にさっきまでこんなこと言ってこんなことしてなかった?と聞くと二人は変な顔をして、「どうして知ってんの?」と聞かれました。

ちなみに事実です(−−;)
あれから幽体離脱らしきものは体験していません。
でもあの時幽体離脱の意味も知らなかったから入れたのかな?入れなかったらどうなってたのか・・・そう思うとちょっと怖いです。


えーと・・・やっぱり今日は帰ります(^^;


青いカラスさんの体験

「おとんの手」

(2001年10月8日)


うちのおとんが死んでから3週間ぐらい経った日のこと、
トイレにいったのですがその時に風呂の扉(ガラス張り)が半開きになっていたんです。
で、少し見ていたら電気も消えているし中には人の気配はないのに、
中から白い手がドアに触れてギーッバタンとドアを閉めたんです。

風なんかで閉まるドアではないんです。
その時も思い出しても怖さとか嫌悪感は全くないのですが
「あ、幽霊っているんだ。」と納得できた瞬間でした。


えーと・・・やっぱり今日は帰ります(^^;


maniさんの体験

「夢の連鎖」

(2001年10月11日)


怖い話というより、不思議な話を思い出しました。
まだ今のだんなと付き合ってる頃、まあ、デートをしたわけです。
その前の晩、夢を見たのですが、出会い頭にその話をしました。

夢の中で私は必死に寝ている彼(だんな)を起こそうとしてます。
「ほら!起きて!起きろって言ってんだろ〜!」等の罵声を食らわし(笑)、それでも起きないので、怒りの頂点まで達したところではっと目が覚めました。

この話をしたら、「ああ〜なるほどねえ〜」と彼はうなずきました。
理由を聞くと、「実は俺も昨日の晩、寝てるのに頭の上でおまえの声がして、何を言ってるんだか良くわかんないんだけど、とにかく、おまえが俺を起こそうとしてるんだよ。でも、寝ぼけてたし、眠たかったから、すぐまた眠っちゃったけどね。」

こんなこともあるのねーとお互い笑っちゃったけど、よぉーく考えてみると、やっぱり怖いかも(^^;


えーと・・・やっぱり今日は帰ります(^^;


蘭堂 竜さんの体験

「首塚」

(2001年10月15日)


もう10年近く前の話で、私の友達5人が車で「ちょっと田舎に行って観光して来る」と遠出した時の事です。
秋まっさかりの天候に恵まれた時期だったので、はりきって明け方に出掛けて行ったにもかかわらず、車なのを良い事に随分とあちらこちらに寄って行るうち、夜中近くになってしまったそうです。

ずっと1人で運転をしていた友達が『疲れたっ!眠いっ!』を連発し始めたので、たまたまそこから近い場所に祖父母の住まいがある子がいて電話したところ、運良く一晩泊めてもらう事になったそうなんです。

そこは文字通り「山村」といった感じの村だったのですが、泊めてもらう家はさらにその一番奥にあり、クネクネした細い道をずいぶん行ったり来たりしたそうです。
やっとの事で「後この橋を渡って左右に別れる道を行けば家に着く」と言う所までたどり着いたものの、その先は道が細くなっていて車では入れず、やむを得ず歩き出した時、何故か皆一斉に寒気を憶えたらしいのです。

季節は秋、皆は『流石に夜は寒いね』なんて呑気に話しながらふざけ合ってもいたそうです。
が、中に一人、霊感が強く村に入った時からずっと「気分が悪い」と言っていた子がいて、その頃には歩くのもやっとで男の子におぶわれていたのですが、一行が左右別れ道迄来た時に突然『痛いっ!!』と叫んで気を失ってしまったそうなのです。

皆、大慌てで泊まらせて貰う予定の家に駆け込んで『医者だ!病院だ!!』と騒いだというのですが、出迎えた祖父母は気絶した友達を一通り見た後、至って冷静に『大丈夫だ。良く有る事だ。』と言って、一行を部屋に案内して引っ込んでしまったそうなんです。

それからまもなく気が付いた当人が、『何か、凄く首が痛かったの。ちょっと見て。』と言うので、その子の首を見た所、丁度首を一周するように赤い筋が浮き出ていたそうなんです。

もちろん、その夜はろくに眠る事も出来ずに翌朝、慌ててその村を出たそうなんですが、出掛けにその子が倒れた所を見たら、草に埋もれる様に『首塚』があったそうです。

後に友達が祖父母に聞いた話では、極々稀に遊びに来た他所者がそこに倒れている事があって、そう言う時は『首塚の主に気に入られた』という事らしく、その地に居る間、暫く夢に出て来るくらいで別に何するでも無いそうです。
因にその友達は、そんな事は全然知らなかったそうで....(笑)

古い話の上に現場に居合わせた訳でもないので、場所とかも不確かな上、当事者5人にゴチャゴチャと代わる代わる熱心に吹き込まれたのであまり正確ではないと思いますが、概ねこんな内容だったハズです。


えーと・・・やっぱり今日は帰ります(^^;


雷神明さんの体験

「ディ・ジャ・ヴ」

(2001年10月26日)


恐いというよりびびった体験なんですが(^^;)
よくあるのがディジャブと言いますか、どうでもいいような事を夢で見てその数日以内にその夢のまんまが目の前で起きることがあります。
よく夢を見るらしく、最近ではこのような事が減ったなぁ・・と思っていたのですが、去年辺りから歌が夢の中で流れるんです。その曲は昔のものから新曲まで一度は耳にしたものが多いのですが。

去年初めて曲が夢で流れた翌日、学校へ行き、いつもの気の合う男子と馬鹿話をしたりふざけたりしていたのですが、突然隣りの友人Sがその歌を歌い始めたんです。
偶然と思ったのですが、その曲はかなり古く、しかも夢の中で途中までしか聞こえなかったのです。
友人Sはさびや初めからではなく、その途中から歌い始めたんです。びっくりしたのですが、その時は何も言わずに放っておきました。

三日後、調理実習があったのですが、私はその前々時間の授業中居眠りをしてしまい、また歌が流れる夢を見たのです。今度もまた古い曲で途中から始まってました。
実習の炒め物をやっている時、隣りにまた友人Sがやって来て同じく炒め物をしながら二人でゲームなどの話をしている最中、また突然Sは歌を口ずさみ、それが何故か夢の曲と同じで初めから歌い、途中でやめたのです。夢で始まった処までを。
なんで!?と不思議でしょうがなかったのでSに「なんでそんな歌歌うん?」と聞くと、「別に・・・なんか頭ん中に浮かんだから。」とへらっと言いました。
気が合って同じ曲が浮かぶならまだしも夢の途中を歌うのは不思議で不思議で・・・。

妹にこれを話すと、「姉ちゃん、小さい頃遊んだ時も●●●(昔のアニメソング)を私が途中から歌ったら『なんでそこから歌うの?』って言ってたよ。」
確かあの時いきなり頭にその曲が浮かんで途中で聞こえないと思ったら妹がその先を何故か歌ったから文句言ったそうです(−−;)
ちなみにこれもさびとか区切りのいいとこからじゃない処からなんです。


えーと・・・やっぱり今日は帰ります(^^;


この際だから私の恐い体験も語ったろかーという方はこちら

オレこわ扉に戻ります

夜話会に戻ります

夜会大扉に戻る