えーと・・・やっぱり今日は帰ります(^^;

まいるの体験

「白い体操着」

(2001年11月17日)


怖い話かー、怖い話しないんだよねー。体験が。
聞くのは大好きなんだけど。

昔、そうだなーまだ10代の頃・・・ツーから30年近く前か。
ちょっと変わった今でいうフリースクールみたいな塾に入り浸ってた事があって。
よくそこの連中と山登り行ったんだよね。

飯盒とか食材とか全部背負って、道路の端っこをがんがん登って国民宿舎に寝泊りするんだけど、ある夏に出かけた先が、「ユーシンロッジ」って言う名前で。
すぐ傍に当時はまだ飯盒炊飯できる川(今はどうだか知らないけど)があるし、名前も小洒落た感じじゃんって事でそこに決めたんだよね。

川と言ってもすごく川幅は狭くって、ほんとに短いんだけど、吊り橋がかかってたらしいのね。
らしいのねって言うのは、私たちが行った時は、両端にある橋げたと吊橋の一部しか残ってなくて、飯盒炊飯しに行くとその橋の残骸が見えるわけだ。

で、実はその数日前、当時はニュースチェックなんかまめにするやつなんかとうぜんいなかったんだけど、そのあたりで吊り橋が落ちて数人の怪我人だかまぁ死人だかが出たらしいってニュースを連中の誰かが知ってたんだな。
で、そこじゃないか?なー、そこじゃないか?と、2泊3日の間、思い出すたびに話題にはなってたわけで。

でも、飯盒ご飯が焦げついたり、食った白飯が多少じゃりじゃりしてたり、私らが泊まった部屋の中を一晩中大量の山蜘蛛が這いまわってたり、多少の喧嘩があった事くらいで、ここに書く様な怪異もなく、私たちはそのスケジュールを終えて下山し始めたんだな。

で、宿を出る時、それまでてっきり「ユーシンロッジ」というカタカナの名前だと思ってた私らはふと振り向いて愕然とした。
看板に「幽神ロッジ」と漢字で表記されてたんだよね。
あやー、こりゃありがたいような怖いような、怪異が起こらなくて何よりだったと、そんな話もしながらね。

んで。歩いていたのは普通の道路なんだ。
きれいに舗装されて、右には水面がエメラルドグリーンとライトグリーンのグラデの美しい湖が広がってて、そりゃもういい景色だったわけなんだけど、私は当時からデブで、とうぜん山登りなんか大っ嫌いで、なんだかその時、ドツボまで落ち込んでて、連中が5、6人並んで歩いてる一番最後を、もう来るか、もう二度と来るかばっかり考えながら歩いてたんだな。

途中、短いトンネルをいくつか通った中で、ふと隣に気配を感じたんだ。
ああ、私が暗い顔して歩いてるから誰かがまた余計な気ぃ使ってんだなとちらと横を見ると、白い体操着の上下に真っ白なリュックを背負った中学生くらいの女の子がいた。
同じように額に汗して、隣の私に目もやらずたった一人でじっとうつむいて歩いてんだな。
ああ、子の子も寂しいんだなとちらと思う、瞬きするような間にその子は消えてたわけで。

私に霊感があったりしたら、もっと明確に見たんだろうけど、見えたような気がしただけかも知れないと、今でも信じられない出来事なんだけど。

人間、落ち込んでいる時は出来るだけ、水際と高い所と黄色い線から内側に入っちゃいけません、というお話。


えーと・・・やっぱり今日は帰ります(^^;


みどりーぬさんの体験

「箪笥の前には」

(2001年11月25日)


私の母の話しです。

まだ私が高校生で親元にいた頃のことです。
ある日、兄と母がこそこそなにやらと話していました。私が側へよるとピタッと止めてしまうので、気になって尋ねると「おまえが聞いたら寝られなくなる」と兄が言います。
「え〜聞きたい!教えて〜!」
「絶対に後悔するけどいいの?」母が前置きして話しはじめました。

真夜中に母は目を覚ましました。
母の部屋は和室で、布団の足元には飾り箪笥が置いてあります。
いつもなら箪笥のガラス扉が目に入るのですが、何故だか何も見えません。暗闇に目をこらすと、どうやら箪笥の前に誰かがいるようです。
母は緊張しました、(泥棒だわ!)

でも考えてみると自分の寝ている布団と箪笥の間には人が立てる隙間はありません。もしそこに人がいるなら、当然自分の布団の上です。でもそんなことに母は気が付きません。泥棒を追い払うべく声を上げました。

「こら!」

その声でその人陰はくるりと振り向き、白い着物の襟元を見せると、煙りがかき消えるようにしゅう〜っと跡形もなくなりました。
母はそこではじめて幽霊だったことに気が付き、朝までまんじりともしなかったそうです。

明るくなると、母は早速お仏壇のお位牌を調べはじめました。
私の家は古くからあり、いつのものやら分からないお位牌がお仏壇の奥にごちゃごちゃと置いてあるのです。
母はその中から、若くして亡くなった(享年が書いてありますから)戒名の短い薄幸そうな女性のお位牌を見つけると、お灯明を上げて拝みました。
幽霊は気が済んだのか、その後は現れなかった様です。
こんな話しを聞いて気の弱い乙女の私がその夜眠れなかったのは言うまでもありませんが、この話、それだけでは終わりません。

翌年、同じような時期(書き忘れていましたが、お盆の頃でした)に母はまた真夜中に目を覚ましました。ふと横を向くと小さな男の子が絣の着物を着て立っていたそうです。

どうやら昔の子供らしく、大五郎のような頭をしていたそうです。でも、着物の柄も、その子の髪もよく見えるのに、透き通っているのだそうです。

母は去年のように声を掛けると消えてしまうと思い、じいっとその子を見つめていました。するとその子はくるりと後ろを向き、パッと消えてしまいました。
母はまたお位牌を調べ、子供のものを取り出してお灯明とお菓子をお供えしました。
私はそんな母を見て、幽霊とにらめっこをするなんて、なんて恐ろしいっと思いました。


えーと・・・やっぱり今日は帰ります(^^;


みどりーぬさんの体験

「部屋で、音が」

(2001年11月28日)


あれは、私が学生のころのことです。
当時、札幌で友人とふたり暮らしをすることになり、とある新築二階建てアパートに移り住みました。
そこは玄関を開けるとまずトイレとキッチンのあるリビングが、ガラス引き戸の奥に和室とユニットバスがあるという、ちょっと変わった間取りでした。
奥の和室に二段ベッドを置き、下を友人が、上を私が使っておりました。

ある夜のこと、私は奇妙な物音で目を覚ましました。
それは和室の畳の上を足をひきずりながらズズッズズッと歩き回る音でした。

そこで私は友人がトイレにでも行くのだろうと「あっちゃん?」(友人の名前は敦子でした)と声をかけました。
するとその足音はピタッと止まり、ベッドの下の段からは友人のすうすうと言う寝息が聞こえてきました。
しかし、畳を引きずる足音は消えても、何か私達以外のものが部屋の中にいる気配は朝まで消えません。

朝食の席で彼女にその話をすると、「みどりちゃんには言わなかったけれど、ベッドで昼寝をしている時、目が覚めると何かわからないものが覗きこんでいた」と青い顔で言いました。

そのアパートが立つ以前にかなり古い木造のアパートが同じ場所に建っており、ちょうど私達が借りていた部屋と同じ南側の二階のはじで首吊り自殺があったため、取り壊され新しく建直されたのだと聞いたのはその少しあとです。
それから間もなく私達は他へ移りましたが、そのあと一年もしないうちに再びその場所は更地になったようです。

私はどうやら見る能力はないのですが、聞く能力はあるらしく、時々おかしな音をきいてしまうのです。

次は結婚時、子供連れで旅行した時の出来事です。
九州のホテルで、私は夜中に目が覚めました。
なぜなら、さっきからずうっと洗面所で誰かが苦しそうに咳き込んでいるのです。

私はてっきり当時幼稚園児だった息子が(そのころちょっと喘息気味)トイレに立ったのだろうと思い、声をかけました(いつもこうです、これも血筋かも)「たかし?大丈夫?」と。
その途端、いきなりその声が止まり、見ると息子は主人のベッドで大人しく寝息を立てています。

この時のホテルの部屋はよくあるタイプで、部屋のドアを開けるとすぐにバスとトイレ、クローゼットなどがあり、すりガラスが入ったドアの奥がベッドルームです。
その夜も、ベッドルームのドアの向こうには何かが息を潜めていました。でも、私には何も見えません。

もしこれが母だったら、いったい何が見えたのでしょう?
私は音だけで幸いだったのかもしれませんね。


えーと・・・やっぱり今日は帰ります(^^;


yukaさんの体験

「呪いの館の噂」

(2001年12月15日)


噂です。
どこかに呪いの館があって、A、B、C、Dさんが探検に行ったそうです。

4人はカセットテープで音をとっていました。
入るとき、「おじゃまします」と言い、証拠を残すために皿を一枚もらっていきました。
出るときは「おじゃましました」と言いました。

家に帰ってカセットテープを聞いてみると、「おじゃまします」の後に誰も言っていない「どうぞ」と聞こえたそうです。
そして、「おじゃましました」の後には「待って〜」と入っていたそうです。
この話を聞いた人は、次の事を守らなければなりません。

1、24時間鏡を見てはいけません。
2、見てしまうと、その館の主人がやってきます。話しかけられても、振り返ってはいけません。
3、その主人に「誰に聞いたの」と聞かれるので、「旦那様に聞いたといわなければならない。


えーと・・・やっぱり今日は帰ります(^^;


イソノラムさんの体験

「息ができない」

(2002年5月4日)


はじめまして。こんにちわ。
私は怖い話は聞くのは好きなんですが、体験したことは数回しかありません。そのうちの一つを話します。

私が中学2年生だった時の話です。
夏休みだったその日は、いつもよりも遅い時間までTVを観てからベットについたんです。

真夏の8月。
なかなか寝付けなくて何度も寝返りを打って、ようやく気が遠くなってきたと感じて眠りにつきました。

それから、何分か何時間か経ってから苦しいなぁ・・・って思って目が覚めたんです。 めったに夜起きる事なんてないから、なんでかなぁ・・・でもすごく苦しいなぁ・・・って思って目を開けると私は右側に首を倒して寝ていた状態で、ベットの横の壁が見えていました。
おぼろげに何で苦しいのかなあ・・・っと体を起こそうとしても、身体が動かない。
初めて金縛りってものを体験して、本当に動かないことに驚いてしまいました。
そんな中でもいっこうに苦しさが止まなくて、気づけば息がまったく出来ていなかったんです。

身体は動かないし、息も出来ない。
パニックになりながらどうにか息をしなくちゃとじたばたしてみると、首だけが動いたんです。
あ!動いた!!と思って右に倒していた首を天上に向けて動かすと、私の上にひじまでしかない真っ白な腕が浮かんでいて、その両腕が私の首を絞めていたんです。

驚きよりも苦しさで、あぁ!!やめて〜っと思いながら必死に足を動かそうとして、左足が動いた瞬間に金縛りがすべて解けて、白い手も消えてしまいました。
その後すぐに私はほとんど気を失った状態で寝てしまい、気がつくと朝でした。

それ以来何度か金縛りにあいましたが、このようなことはこれっきりでした。
でも、この腕の持ち主と思われる白い靄のかかった男性が時々私の部屋に現れます。 現れたときは、じっとこちらを見つめているだけで消えてしまいます。
特に何もしなければ、怖いとも感じさせないのでそのままにしています。一体誰なのか・・・・。


えーと・・・やっぱり今日は帰ります(^^;


蘭堂 竜さんの体験

「幽体離脱をやめた理由(わけ)」

(2002年5月26日)


小学校の時の話なんですが、何度か幽体離脱を経験した事があって、一度目の時は単に「自分の寝姿を上から見た」というだけで、コレと言って特に変わった事はなかったんです。
何度か経験して行く内に、だんだん遠く(と言っても家の周りなんですが)に行くようになり、そして高く登るようになっていました。移動するにしても『ああ、○○だ。』と思った瞬間に別の場所に移動をしている感じで、コレといった危機感も何も無く、ただ楽しいと思っていただけでした。

そして何度目かの時でした。
その日は結構風が強く、その割には蒸し暑かったんです。
何時ものように、気が付いた時には屋根より大分高く登っていたようで、割と遠くの家の屋根迄見えてました。

その時近所の屋根の上に、何だか白っぽい人影が見えたので少し近寄ってみると、友達のおじいさんが立ってたのです。

日頃遊びに行って良く顔を合わせて話したりしているもので、これといって不思議にも思わず『おじいさ〜んっ!』と思い(多分...)ながら近寄って行った所、いつもは喜んで笑顔で迎えてくれるおじいさんが、怒った顔をして追い払うように手を振りました。
別にすぐソバにいた訳でも無かったのですが、まるで払い除けられたように飛ばされてしまい、気が付いたら自分の家の布団の中でした。

翌日朝、母に話したら『馬鹿な事』と笑われてしまいましたが、学校から帰って来ると、夜中にそのおじいさんが亡くなった事を聞かされました。
それ以来、幽体離脱をした事はありません。

色々考えるに、もしかして「助けてもらったのかな?」とも思ったりもします。
もしあの時おじいさんに触ってたり、もしくはその後もまだ幽体離脱をしていたら、今頃私はどうなっていたでしょうねぇ。

取り敢えず、思い出した話です。


えーと・・・やっぱり今日は帰ります(^^;


半蔵さんの体験

「欠礼の件、承り候」

(2002年7月21日)


高校2年の時の話なのですが、母方の兄が脳卒中で倒れたと言う知らせを受け、急遽母の実家の方へ帰りました。2週間程持ち堪えたのですが、残念ながら帰らぬ人となってしまいました…。
葬儀と私のテストが重なり、出ることが出来ず妹と留守と言う形になってしまいました。1ヶ月の殆どが家族バラバラと言う状態でした。

葬儀も無事終わり、落ち着きを取り戻した辺り…。
夜中、突然目が覚めた私は激しい耳鳴りに襲われました。「やばい…」と思った次の瞬間には体が全く動かなくなっていました。
金縛りだと言う事には直ぐ気が付き、珍しい事でもなかったので、それが過ぎるのを待つことにしました。
ところが、金縛りなんかよりもっと恐ろしいことが起きました。

私の前髪を大きな手が思いっきり掴んだのです。

私は慌てました。金縛りで抵抗することも出来ず、謎の手は放す様子もなく、そのまま暗闇に私を引きずれ入れようとする感じでした。
それでも私は必死に抵抗しました。時折母を呼ぼうと声を発したのですが、それが果たして声として出ていたのか…。

暫くして、謎の手は闇へと静かに消えていきました。それと同時に金縛りも解けたのです。
私は一目散にライトを点け、辺りを見回しました。いつもと変わらず、部屋は静まりかえっていました。
「寝ぼけていたのだろうか…」
でも、髪を引っ張られた感触は残っていたのです。試しに自分の手で引っ張られたであろう場所を掴んでみたのですが、頭皮に痛みはあるものの、手には髪を掴んだ感触は残っていませんでした。
恐ろしくなった私は母の所へ行こうと思ったのですが、この年になって…と妙な恥ずかしさが湧き、ライトを点けたまま寝る事にしました。

しかし、また恐ろしい事に静かだった部屋が一転。何かが走り抜けるように部屋の片隅が鳴ったのです。一瞬驚いたものの、無視を決め込んだのですが、ラップ音は更に酷くなる一方でした。

『駄目だ!完璧に(幽霊が)来てる!!』

そう思った私は母の寝ている寝室へと逃げ込みました。そして母に今起きた事を話し、恐怖のあまり震えが止まらなくなっていました。
宥めながらも母は、「伯父(兄)さんが来たのかも…」と呟いていました。
軽く祓ってもらい自分の寝室へと戻ることにしました。部屋は何事もなかったかのように静かでした。

今思い起こせば、生前伯父は厳しい人でした。若しかしたら、葬儀に来なかった私に腹を立てたのかもしれません。兎に角怖かったです…。


えーと・・・やっぱり今日は帰ります(^^;


沙羅の泉水さんの体験

「頂戴」

(2002年12月24日)


私が語る怖い話は友達から聞いた話です。

優等生だけを虐める学校がありました。
Aさんは、4人グループのBさん、Cさん、Dさん、そしてリーダーのEさんに虐められていたのです。それはもぉ・・毎日毎日・・
ある日Aさんは理科準備室に呼び出され渋々と行ったのですが、ドアを開けると誰も居ないようでした。
「誰か・・誰か居ないの・・?!」と声をかけたのですがやはり返事はなく、仕方無しに中へ進んだのです。
ガシャン!!
「あつっ」

Aさんめがけてバケツが落ちてきたのです。
中には薄めた塩酸が入っていました。
それを見たEさん達は「馬鹿ねぇ・・」と笑うばかりでした。

すぐにAさんは病院に運ばれレントゲンを撮ったのですが、そこにはうっすらと、右の脳に「死」左の脳には「殺」の文字が写り込んでいたのです。
医者は、気のせいで済ませようとしたものの、何度も繰り返し撮るうちにその文字は次第にハッキリとしていったため、その事に怯え、Aさんをとりあえずは個室へ入れたのです。
日を追うごとに気味悪くなっていくAさんを看護婦たちもが避けるようになり、その後特別室へと移されました。
ですが、それはAさんの気持ちをさらに深く傷つけ、彼女は医者と看護婦の目を盗んで屋上へ行き、自殺をしようと身を投げたのです。

明るい光が目に入る・・「天国?」と思ったけれどそこは病室で、目の前には医者と看護婦が居ました。
「死ねなかったんだ・・」と彼女が呟くと、医者は「君はもう歩けない・・」と両足を切断した事を告げたのです。
でも、Aさんは諦めませんでした。

数日後、ようやく散歩の許可が出たので、Aさんは庭に行くふりをして病院を抜け出し、車椅子で近くの踏み切りまで行き
『憎い・・憎い・・私をこんな事にしたあいつ等が憎い・・!!』
そう心に呟いて、線路の真ん中で車椅子から降り、そのまま電車に轢かれてしまったのです・・
でも、それを知ったEさん達はさもおもしろそうに嘲笑っただけでした。

Aさんが死んだ次の日の夜でした。
Bさんの夢にAさんが出てきて囁いたのです。
「頂戴・・彼方の耳を・・・頂戴・・」

朝、揺らされて起きると枕は血塗れ・・母は何かを言っているが聞こえない・・鏡を差し出され、見てみると耳が無くなっていたのです。
顔はだんだん青ざめていく・・。
その日Bさんは学校に来なかったそうです。

次の日、Cさんが寝る前に鏡を見ているとクスクスと笑い声が聞こえました。
周りを見渡しても誰も居ません。
Cさんの背中に悪寒が走りました。
見ると、鏡の中で死んだはずのAさんが笑いながらこう言ったのです。
「貴女の右足・・頂戴・・?」

ふと気がついたら朝・・鉄の匂いがプンプンする。
何だろうと思って布団を捲ると右足があったはずの場所に大きな血溜まりができていました。
家中に長い長い悲鳴が響きました。
Cさんはやはり、学校には行けなかったそうです。

次の日、DさんはCさんからのメールを見てギョっとしました。
「Aさんに足を取られた・・怖い・・助けて・・!!」
しかし今は夜。
明日学校の帰りに行くからと返信してとりあえず寝る事にしたのです。

しばらくすると窓から冷たい風が入って来ました。
目を開けると上に誰かが乗っているのです。

『誰・・?!』と思い、目を開けると死んだはずのAさんでした。
彼女は髪がCさんの頬にあたるほど顔を近づけて
「左足・・頂戴・・?」と、耳元で囁きました。
そしてDさんの足をぐいぐい引っ張り始めたのです。
Dさんは、それまで経験した事も無いような激しい痛みに声もあげられずにいるうち、ブチっと言う鈍い音がして、気を失ってしまいました。

次の日ようやく気づいたDさんは左足を失った事を知ったのです。
やはりDさんも学校には行けませんでした。

それを知ったリーダーのEさんは、さすがに恐ろしくなって「次は私・・私よね・・」と怯えていました。

帰り道、踏み切りを通ろうとした瞬間、耳元で「貴女の体・・頂戴・・?」と言う声を聞いたのです。
「え・・?」と思ったけれど手がどんどん引っ張られていました。

「貴女が悪いのよ・・私を自殺に追い込んだ元凶は貴女なんだから・・」
彼女はそれでも必死でその手を振り払い、ようやく手が離れた瞬間、電車が来てEさんは死にました。

Aさんが死んだ、その踏み切りで。


maniさんの体験

「遊ぶ黒猫」

(2003年5月17日)


小ネタなんですが、少し前、久しぶりに見ました。

とある友人宅の台所とリビングを結ぶ短い廊下にて、
まっくろくろすけより5倍ほどの大きい黒い物がぼやーっと見えたんで、
なんなんだ?とよぉ〜く見てみたら、黒い短毛の猫だったんです。

あれ?この家にはペットがいないはず?。

でも、借家なので、もしかしたら、前に借りていた人が飼っていた猫かなあ?と
別段驚きもしなかったんで、その時は何も言わなかったのですが、
数週間後、またその家庭に行く機会があり、たまたま私たちが飼っている猫の話になったのです。

するとそこのご主人さんが、
「家でも猫飼ってたんだけどねー。
何ヶ月か前にいなくなっちゃってそれっきり戻ってこないんだよ」と・・・・・。

「それってもしかして黒くて短毛の猫じゃない?」と聞くと、
「そうだけど」と案の定の答え(^^;。

なんでわかるんだ?と問い詰められ、見てしまったことを素直に言いましたが、
微妙な気持ちです。。。。。


えーと・・・やっぱり今日は帰ります(^^;


零さんの体験

「着いて来る」

(2003年5月18日)


以前仕事で鹿島田の×立の大きいビルに通っていたときのことです。

初めて行った日、早く着き過ぎたのでコンビニにでも行こうと思い、傍の踏切を渡って行ったのですが、
踏切を越してすぐから背後で足音が着いて来るようになって、後ろを何度か振り返ったんですが誰もいない。

コンピニで飲み物を買ってビルへ戻る間もずっと足音が着いて来る。
で、エレベーターに乗ったら一人のはずなのに背後に人の気配。
ちらっと後ろを見たらワイシャツにネクタイ姿の男の人が。

上半身はぼんやりだけど見えるのに、下半身がありませんでした。
その日一日背後でウロウロしていましたが、いつの間にか消えてました。

通っていた専門学校に、いままで映した写真の1/3は心霊写真という霊感の強い先生がいて、
曰く私は霊感が強くて、ただ自分で見るほうはあんまり無くて、祓う力が強いと言われたことがあります。
在学中は私の傍にいると霊が寄って来ないから楽、とか言ってなつかれてました。

そばにお寺がある所に住んでいたとき、前を通るたび上着やスカートの裾を引っ張られました。
最近はめっきりそんなことも減りましたが。

この話を友人にしたら「足がないのに何で足音がすんの?」と言われました。
ネタだと思われたみたいです^^;
でも実話なんです…


えーと・・・やっぱり今日は帰ります(^^;


夏明亜梨香さんの体験

「帰り道」

(2003年7月15日)


私が小学校1年に入ったばかりのお話。
なぜかは覚えていないけど、学校の帰り道、いつもなら友達と帰るはずなのにそのときは一人で帰っていました。
そして誰もいないはずの歩道を歩いていると、ふと前のほうに「誰かがいるな」という感覚があったので何気なく前を見ると、私から100mほどの先に見知らぬ当時の私ぐらいの女の子が立っていました。

「あんな子うちの学校にいたっけ?」
ここら辺では私の通ってる学校しかなかったので、なおさらおかしく思いました。
「いつからあそこにいるんだろう?」
私は少し不振に思ってその子の近くまで近づいてみました。

その子はよく見ると下半身から下がありません。

「なんなん?この子?!」

このとき初めて霊に対して「怖い」と思った瞬間、その女の子がこちらを向いて「見たな…」と言い、そのまま消えました。
アレは一体なんだったのでしょう…



えーと・・・やっぱり今日は帰ります(^^;


零さんの体験

「たたずむ怪(モノ)」

(2003年7月21日)


ちょっとビビッた体験談です。
私の住んでいるマンションの前に交通量の多い交差点があるのですが、地下道があるので近くに横断歩道が無く、行き交う車は結構なスピードで通りすぎるところなのです。

先日その交差点に一人の女性が立っていました。
うつむいてなにやら悩み事でもある様子…
立っているのがガードレールの外の車道脇で、しかも夜。
路線バスやトラックが通ると風圧で車道に吸い込まれそうで、何故あんなところに立っているんだろう、もしかして飛び込み?とか思ったのですが…。

曲り角のRのちょうど真ん中あたりなので、ドライバーも交差点を曲がっていきなり脇スレスレに人が立っていたら驚くのではないかと思うのですが、クラクションとか鳴らす車もありませんでした。
ガードレールの切れ目まで5メートルくらいあるところでしたし、横断できるような交通量じゃないし…。
車も見ないでボーッとうなだれて立っていたのでかなり無気味でした。

しばらく見ていたのですが、その女性は微動だにせず。
気になりながらその場を離れたのですが、今思うと、彼女、この世の人なのか既にあの世の人だったのか…とか思います。
普通あんなところに立つ人なんていないし…。
それとも飛び込むつもりだったのかな。
声をかけたほうが良かったのかな…。

その前後にその交差点で事故があったというニュースは記憶にありませんが…。



えーと・・・やっぱり今日は帰ります(^^;


みゆきさんの体験

「海辺の旅館にて」

(2003年9月11日)


私、今14歳の中学2年生です。
これは、臨海学習でいった愛知県某所での記憶に新しい話です。

私たちは、各名所を回り、ある旅館についたのです。
見た目のわりにきれいなその旅館で、私たちは4人一部屋になって、夜を迎えました。
しかし、臨海学習に来てすぐに眠るはずもなく、私たち仲良しグループの4人は、私の部屋に集まって(私の部屋の人は皆ほかの部屋に行っていたので)、話に花を咲かせていたのでした。

しばらくすると、なぜか怖い話へと話題が変わっていき、いつの間にか「写真を撮ってみようよ」いうことになりました。
私を真ん中にして、左側にA子、右側にH美、そして、カメラをT枝が構えました。

その時は何もなかったのです・・本当になにも・・・

しばらくして、臨海学習の時の写真ができてきたのですが、その写真には
たくさんのオーブとともに現れた不自然に長い青白い一本の腕・・・
それがわたしに助けを求めるかのように伸びていたのです。

もちろんその写真はお祓いをしていただきました。
やはり「水」に囲まれた地には、たくさんの人の思いが集まってくるのでしょうか。


えーと・・・やっぱり今日は帰ります(^^;


リンクさんの体験

「奇妙な果実」

(2003年9月13日)


私は13歳の学生です。
この話は半年ほど前に本当にあったことです。
私の中学校はある小学校の近くにあるのですが、その小学校は元城跡で、城の何mもある大きな石段が私の町では観光スポットになってます。

ある日の授業中、女子が「石段の上に突っ立ってるヒトがいる」と言い出したので見てみると、本当に男の人が微動だにせず、ずっと立っているのです。(うちの中学校は石段が見える位置にあるのです)

最初はあまり気にならなかったのですが、その人は一時間たっても二時間たっても全く動く様子がありません。
先生も気掛かりになったのか警察に調べてもらったところ、何とその人は首吊り自殺をして亡くなっていたそうです。

その後、救急車が来たりして大騒ぎになって、遺体は運ばれていきました。
私のクラスでは騒いでいる生徒が何人もいましたが、殆どのヒトは「自分の中学校付近に自殺者がいたこと」について眼を輝かせていたり、中には歓喜の声もありました。

不思議なのが、その自殺事件のことが新聞やこの町だけの朝刊にすら載っていなかったことです。つまり野次馬以外に知らされていなかったのです。
しかし、放課後になってもなにも変わりもしない石段と、歓喜の声を上げた生徒がいた事は、私にとってもっとも恐ろしい事でした。

ちなみに今年私の夏、親戚と花火をするためその小学校にいくと、石段の方向の夜の空は、何故かそこだけ真っ赤になっていました・・・・・。


えーと・・・やっぱり今日は帰ります(^^;


この際だから私の恐い体験も語ったろかーという方はこちら

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