もしも正しいねがひに燃えて
じぶんとひとと万象といっしょに まことの福祉にいたらうとする
それを一つの宗教風の情操であるとするならば
そのねがひから砕けまたは疲れ じぶんとそれからたったひとつのたましひと
完全そして永久にどこまでもいっしょに行かうとする
この変態を恋愛といふ
宮沢賢治「小岩井農場」より抜粋
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