ちょっとしあわせさがしねま(厳選集)

		降霊 [登録No.14] [評価：21pt] [レビュー] 　　　[評価する] [修正/削除]
	1999年/日、監督/脚本/黒沢清、原作/マーク･マクシェーン｢雨の午後の降霊術｣、出演/役所浩司、風吹ジュン、草彅剛、哀川翔、他。ブライアン･フォーブス監督の｢雨の午後の降霊祭｣のリメイク作品。地味で実直な音響技師の妻には霊感があり、霊を見たり感じたり降ろしたりもできるが自慢した事がない。が中年に差し掛かるにつれ、何一つ華々しいことの無かった人生を振り返りため息をつく日々を送るうち、ある事件が起こり、自らの能力によってほんの少しだけ着目されたいと思うようになるが･･･。清水以前、ぼんやりと佇む亡霊から顔を取り除いた特殊効果は衝撃的。自らを中年と認識する方々にオススメ。

		感染 [登録No.10] [評価：13pt] [レビュー] 　　　[評価する] [修正/削除]
	2004/日、監督･脚本/落合正幸、原案/君塚良一、出演/佐藤浩市、高嶋政伸、星野真理、木村多江、南果歩、他　倒産寸前の総合病院で起こった医療ミスを発端に追いつめられた医療スタッフらが狂気していくという、｢夜にも奇妙な物語｣で制作された短編の自家リメイク作品。赤と緑の画面、腐乱死体を温め続ける、清潔のはずの院内に放置された建設廃材等々、神経を逆なでする悪夢のような。｢Jホラー｣という呼称が初めて使われたシリーズの1本。

		女優霊 [登録No.9] [評価：14pt] [レビュー] 　　　[評価する] [修正/削除]
	1996年/日、監督/原案/中田秀夫、脚本/高橋洋、出演/柳ユーレイ、白島靖代、石橋けい、大杉漣、根岸季衣、他。黒川は最盛期を終えようとしている成熟した大人の女、対極の沙織は若く新人ながらこれから花咲こうとする若い才能。その2人の監督を巡る微妙なこすれあいが、劇中劇の姉と妹の愛憎とも被り、それを架空を次々と生み出す撮影スタジオの妄執の権化とも言える女の悪霊が三重から見下ろし狂笑する。三重から落ちる女優のくだり、亡霊の映り込みは秀逸。古いビデオ作品のみなので画像は要イメージ検索。ぜひ拾っておきたい一本である。

		新生トイレの花子さん [登録No.8] [評価：13pt] [レビュー] 　　　[評価する] [修正/削除]
	1998年/日、監督/堤幸彦、脚本/高橋洋、出演/前田愛、浜丘麻矢、長野博(V6)、高島礼子、荻島真一、他。人形の特撮もかなり怖いが、本作で着目したいのは担任役V6長野と里見の姉のエピソード。後半の退魔バトルはご愛嬌としても、ベタな中学校生活の中起こる怪異、学校怪談の中では群を抜く。ぜひこのメンバーで山岸凉子の｢私の人形は良い人形｣を撮っていただきたいものだ。