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満月夜には恐怖映画を
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ダムド・ファイルっていろんな意味で かなり本気だと思うんだ
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呪怨2
レビュー
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by rikyyh
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by thxyvswiyh
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★ 2000年/日、監督/脚本/清水崇、監修/高橋洋、出演/大家由祐子、芦川誠、藤井かほり、でんでん、松山鷹志
ビデオ版呪怨の2作目。伽椰子の祟りはさらに加速する。 前半は前作のハイライトシーンなので、続けて見る方には迷わず早送りするようオススメする。 本筋は1で女子高生の娘と息子のいる村上一家が壊滅した後の話。
息子の様子が最近おかしいとは、前作、不動産屋の兄妹の会話の中で兄がぼそりと呟いた台詞。不動産屋鈴木が息子信之と共に越した先は、前作の教師小林(柳ユーレイ)の妻が伽椰子の夫に惨殺された団地のまさにその部屋だったのだ。 霊感が強く前作ですでに異常を感じ取っていた妹響子は、信之を救出するためその部屋に踏み込み発狂。祟りは増殖し続け鈴木の実家にまで及び、鈴木一族を壊滅へと追い込んでいく。 家はその後、まだ子供のいない北田夫婦に売却され、妻が伽椰子に執り憑かれ、夫を撲殺。 前作から事件を追っていた吉川刑事(でんでん)は発狂、事件を引き継いだ神尾刑事は伽椰子に追撃されるところとなる。
ざっと書き出せばこういう事なのだが、1でカットされた廃材利用といった印象は否めない。 1だけでは筋としては全く足りず、伽椰子が何で祟るのかは与えられる断片から各々想像するしかない。しかしながら、振り返ってこの不足感があるからこそ、リアリティーが際立っていたのだと改めて確信させられる。 崇りとはまさに唐突に現れるもので、祟られる者にとっては迷惑千万、理由は全て後付けである。自分がなぜこんな目にと苦しみもがきつつ何かにすがり、祟りが終結して初めてそれは凄惨な過去と混ざり合い、新たな伝説を生み続けるのだ。 ましてや近郊都心の格安庭付き一戸建てともなれば引く手は数多。伽椰子の祟りがこれほどのものとは、仮に義務的な事前説明があったとしても誰もがにわかに信じられはしまい。
前半のハイライト、出過ぎの伽椰子と白塗り少年、それによって薄らいだ恐怖の麻痺感と、評価は大きく二分する。ともすれば滑稽にさえ見えるこの効果を清水作品の特色と見るか、負荷と見るか。私は大石圭のノベライズを途中で挟んで、それなりに満足し、清水崇が今後どこまで見せてくれるのか、改めて興味がわいた1作である。
by まいる
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