|
満月夜には恐怖映画を
戻る
ダムド・ファイルっていろんな意味で かなり本気だと思うんだ
|
女優霊
レビュー
MRXdSE <a href="http://phfxnoaknyep.com/">phfxnoaknyep</a>, [url=http://pblsgiwlpjxc.com/]pblsgiwlpjxc[/url], [link=http://viefqahylxeu.com/]viefqahylxeu[/link], http://ogimigmnzsqh.com/
by whtzoahtsqm
|
bAw67g <a href="http://rmsffbeaqsmr.com/">rmsffbeaqsmr</a>, [url=http://pdvqachxqkao.com/]pdvqachxqkao[/url], [link=http://umyzzckrwlwh.com/]umyzzckrwlwh[/link], http://xfvihltgdytk.com/
by rtnvwsq
|
bRNmfd http://www.y7YwKx7Pm6OnyJvolbcwrWdoEnRF29pb.com
by Mark
|
1996年/日、監督/原案/中田秀夫、脚本/高橋洋、出演/柳ユーレイ(村井監督)、白島靖代(黒川ひとみ)、石橋けい(村上沙織)、大杉漣(大谷)、根岸季衣(黒川の所属事務所の女社長)、他。
村井(柳)は初監督作品に意欲的に取り組んでいる。戦時中、田舎へ疎開した姉妹の話で2人に親はおらず姉が母親代わりを勤めている。が、妹が少女から大人へ変わろうとするその時期、姉の心は負傷した逃亡兵を匿い都会へ戻ろうと言う妹と人目を避けたい男の間で揺れるが、姉にはどうやら重大な秘密があるようだ‥これが映画の筋である。
主演の姉役には村井が以前から憧れていた黒川ひとみ(白鳥)。中堅女優らしい落ち着きのある演技は安心感があるが、現在事務所の女社長(根岸)ともめていて撮影が中断される事も多い。妹役は新人の村上沙織(石橋)。初出演とあって始めは演技もおぼつかないが、現場に馴染んでいくうち野心的な一面も見せるようになる。スタッフには恵まれ、中でも片腕となる大谷(大杉)と生字引現像の六さんは心強い存在である。
撮影所中の残フィルムで撮った中に未現像シーンが映り込んでいる。画面はモノクロで古臭く中央にアップで映る女優の後ろにぼんやりと人影が見える。男、階段を昇る少年へと画面が移り、村井は激しい恐怖を覚える。小学生の頃これをTVで見て激しい恐怖感だけが残っているがどうしても結末が思い出せない。が、誰に聞いてもそんなドラマは知らないと言う。
物語は撮影の進行中に起こる怪奇現象を舐めつつ進んでいくが、その間監督の聞き込みによりドラマの内容が明らかになる。大きな屋敷で暮らす寡婦が一人息子と「この屋敷には女がいて夜な夜な徘徊する」という遊びに興じる。が、やがて男ができ子供の存在を邪魔に思った女の人格が分裂し自ら架空の女を演じ子供を殺すという実話に基づいた話だったが、未現像フイルムに映っていた女優の事故死により制作中止となり、TVでなど放映されるはずがないという事実にたどり着く。
黒川は最盛期を終えようとしている成熟した大人の女、対極の沙織は若く新人ながらこれから花咲こうとする若い才能である。その2人の監督を巡る微妙なこすれあいがあるのだ。それは劇中劇の姉と妹の愛憎とも被りこの作品に厚みを加えている。本筋ばかりか劇中劇にさえストレートな台詞はなく、それを次々と架空を生み出すスタジオの妄執の権化とも言える女の悪霊が三重から見下ろし狂笑する。
女社長根岸の場面はほんの数分だが、この作品はまごう事無きホラーであると強烈な印象を残す。三重から落ちる女優、亡霊の映り込みは秀逸。ぜひ拾っておきたい一本である。(*三重=スタジオの一番天井に近い撮影用の足場)
by まいる
|
BACK
|
. |