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満月夜には恐怖映画を
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ダムド･ファイルっていろんな意味で
かなり本気だと思うんだ
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 呪怨 劇場版
レビュー
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by samxbtrhd
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by dtlvlakefk
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by Barnypok
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★ 2002年/日、監督/清水崇、監修/高橋洋、黒沢清、プロデューサー/一瀬隆重、出演/奥菜恵(仁科理佳)、伊藤美咲(徳永仁美)、津田寛治(徳永勝也)、田中要次(遠山雄治)、上原美佐(遠山いづみ)、松山鷹志(佐伯威雄)、尾関優哉(佐伯俊雄)、藤貴子(佐伯伽椰子)、他
老人介護のボランティアをしている理佳(奥菜)は音信不通となった徳永家に派遣される。訪ねてみると玄関ドアは開いたまま中は惨憺たる状態で、糞尿に塗れたままぼんやりと座っている老婆幸恵を発見する。センターにも知らせたが結局家人の戻る気配もなく、仕方なく片付けを進める理佳が見つけたものは、くしゃくしゃに丸められ母親の顔だけが切り取られている両親と黒猫を抱いた男子が写っている家族写真だった。だが、その家のデータには子供は無いとある。不審に思う理佳だが、やがて、家の中に幸恵以外の気配や物音を感じ･･･。
徳永の妹仁美(伊藤)は新居に越してから急激に衰えた母幸枝を案じつつ何度連絡をしても兄からの返信はない。不審に思いつつ訪ねてみると部屋は荒れ放題、義姉はおらず兄は異様な様子だったが強引に追い返されてしまう。その後勤め先のビルのトイレで異様な体験をし部屋に戻ると兄からいつもの明るい様子で電話が入りマンションのすぐ近くにいるからというが･･･。
元刑事遠山(田中)は佐伯家の惨劇を知る唯一の生存者であるが、今は退職し妻子と質素だが幸福な日々を送っていた。が、徳永家の事件をきっかけに再び関わることとなり、元凶を絶たんと奔走するが･･･。父遠山が行方不明となった数年後、高校生となった娘いづみ(上原)は以来廃人のようになった母を案じつつも幸福に暮らしていたが、修学旅行からの帰り道友人に｢近所に幽霊屋敷がある｣と誘われ、興味本位で足踏み入れてしまうが、そこには･･･。
介護老人を抱える徳永一家と、その夫の妹仁美、介護ケアでその家に関わったセンターの人間、前作の事件をきっかけに刑事の職を退いた遠山刑事一家と、その娘の同級生らが壊滅する。
伽椰子の怒りは剛雄の思念をも含めて増幅し、獲物をさらに追撃し、祟る。
劇場公開が先行だったためか、恐怖度はOV版より低いが作品としての完成度は高い。そのため人でないものは白塗りというお約束がどう映るか。
設定において伽椰子は暗い影のようではあるが美しい女である。だからこそ佐伯剛雄(松山鷹志)は妻の伽椰子が｢小林クン｣を、息子を得た今になっても思い続けていた事に激怒するのだ。
この作品の中で指の合間から見える真実の伽椰子(藤貴子)の姿は美しく哀しい。祟っている本体である伽椰子より、生前彼女が従順であるのをいい事に暴力的に扱い、死をもたらし、また異常なほど彼女の遺体を傷つけ踏みにじった所業の方が数倍も恐ろしく感じてしまう。
大石のノベライズは設定として一つの可能性だが、今作では伽椰子のテーマとも言うべきもの悲しい曲が全編に取り入れられ、化け物やストーカーとしての彼女よりDV被害者としての彼女に思い入れてしまう。
ラストシーンの奥菜の表情は秀逸。他にも女子高生、刑事、徳永夫の変容などなど、みな気合いの入った演技を見せてくれる逸品である。
by まいる
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ばにらん -**